ちるとパパの子育て日記

アラフォーパパの子育て日記。ちるが大人になった時に一緒にみる

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死産の経験と新しい命を授かるまでの物語。挫折と再起と歓喜と。

このお話は、ちるが産まれる前のお話です。

 

まえおき

悲しい内容が含まれますが、僕たち夫婦は時間の力をかりてなんとか乗り越えることが出来ました。

この話を書き残すことで、不幸にも同様の状況に陥ってしまった人の、未来に向けたちょっとした希望になることが出来たらなと思います。

 

挫折

ちるは、僕たち夫婦にとっては二人目の子になります。一人目の子は、数年前にママのお腹の中で眠ってしまいました。

 

一人目の子はそれまで特に何の問題もなく、いつも先生からは「平均的な生育ですねー」と言われてすくすくと育っていました。ですが、産まれるまでもうあと本当に少しというところで、とある定期健診の際に突然、お腹の中で眠ってしまいもう起きてはくれないことがわかりました。

 

僕たちにとってこのことは、本当に耐え難く、何日も何日も泣きながら時間を過ごしていました。特に奥さんはメンタルだけでなく、体への負担も相当に大きく大変な日々でした。当時の記憶は本当に、奥さんと共に泣いていた記憶しかありません。

 

再起

夫婦で会話を積み重ねつつ、互いの両親をはじめ周囲の人たちと会話を重ね、時間が経つごとに少しずつではありますが夫婦ともに泣く回数が減ってきました。

奥さんの妹夫婦には幼稚園に通う子供と幼児がいるのですが、かわいい甥っ子2人と交流するうちに前向きな気持ちになり、やはり自分達も子供が欲しいと素直に思えるようになってきました。

夫婦で相談し、同じことが起きたら耐えられないのでとても怖いけど、もう一度、両親になるチャレンジをしようという結論に至りました。

奥さんの心の強さ、芯の強さに改めて尊敬の念を感じると共に、それを望んでくれるのであれば何が何でも次こそはママにしてあげたいと強く想うようになりました。

 

ですが、次の妊娠は簡単にはいかず、不妊治療に通うことになりました。これも一筋縄ではいかず、途中休憩を挟みつつ一年以上時間をかけながら頑張ったところ、ようやく新しい命が宿ってくれました。ここら辺の話は別のポストで書きます。

不妊治療が保険適用されたことはタイミング的にも大変心強く、チャレンジする背中を押してもらったと感じています。

 

歓喜

新しい命が宿ったことがわかった時、僕たち夫婦は喜びと同時に強い緊張に包まれました。同じことを繰り返してはいけない、と強く思いました。

何か問題が起きた時に早く気がつけるよう「エンジェルサウンド」という赤ちゃんの鼓動を外から聞くことができる道具を購入し、毎日朝晩チェックするようにしました。この道具の詳しい話はまた別のポストで書きます。

そんな甲斐もあり、お腹の中の赤ちゃんはすくすくと育っていきましたが、奇しくも1人目の子が眠ってしまった週数と同じ週数の定期検診にて、お腹の中に何らかの問題の兆候が見られるということで緊急入院+翌々日帝王切開ということになりました。

 

母子ともに無事です、と病院から電話が来た時は全身の力が抜けました。

やっと、叶った。この時の気持ちは一生忘れることが出来ないと思います。

 

コロナ禍で大病院での出産だったため面会は出生後すぐの1時間だけでしたが、1週間もしないうちに退院し、今では一緒に生活を送ることが出来ています。

 

今この記事を書いている部屋の、襖を一枚挟んだ隣で、ちるとママはすやすやと寝ています。パパは何かあった時にお世話をするために待機中です。眠い@AM2:00。

 

いつもの定期検診のつもりで家を出て、そのまま帰ることなく入院出産し、子育てが始まりました。そんな中でも泣き言を言わず、強く背筋を伸ばして立ち向かっている奥さんには、一生勝てないなと思います。

おわりに

不幸にも同じような状況に陥ってしまった方、まずは時間をかけて心を癒してください。もしかしたら、もう二度と前向きな気持ちになれることなんてないだろう、と感じているかもしれません。僕も当時はそう考えていました。

ですが、私の経験では時間が解決してくれました。今は無理せず、ただただ薬となる時間をいかに過ぎ去らせるかを考えてください。この辛さを真に共有できるのは家族だけだと思います。家族と会話して、気持ちを伝え合い、支え合ってください。

 

そして、もし前向きな気持ちになれる日が来たら、もしよければこの記事を思い出してみてください。きっとうまくいくから、その時は、夫婦力を合わせて、がんばって。

 

おしまい。

ちるちるの誕生に合わせてサブブログを始めてみた

2023年2月に、ようやくパパになることができました。

ここに至るまでには、とてもとても長い道のりがありました。

 

このブログでは、以下の2つの目的を持って、子育ての中で生じる様々なことを記録していきたいと思います。

  • 将来ちるちる(こども)に見せるため
  • 同じような状況にある誰かの役に立ててもらうため

 

自己紹介

大阪在住の35歳のITエンジニア兼IT現場監督です。特技は段取りとカイゼン活動で、毎週毎週振り返り(主にKPT)をやっています。

先日のITエンジニア向けイベント「Devsumi」にて聴講した子育てに関するセッションに感銘を受け、子育てにおいても現場監督業で培ったカイゼン活動を応用していきたいと思います。

 

ちるちるに向けた私信

パパとママの元に産まれてきてくれて本当にありがとう。これからいっぱい楽しいことを一緒にやっていこうね。幸せな家族になれますように。